週末はダッハウ強制収容所へ

   

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週末の旅行で友達とダッハウの強制収容所に行ってきました。ダッハウ強制収容所は、ナチスドイツ時代の最も古い収容所の一つで、第二次世界大戦前から終戦までに約20万人がこの施設に送り込まれました。ミュンヘンの近くにあり、入場料無料で公開されています。

過去にはポーランドのアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所とオーストリアのマウトハウゼン強制収容所に行っており、自分にとってこの場所が3つ目のナチスドイツ時代の収容所になります。

 

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入り口の鉄の門にはアウシュビッツにもあった「Arbeit macht Frei(働けば自由になる)」の文字が。

 

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収容所に送られた人から没収した身分証明書。様々な職業・国籍の人が収容されていたことがわかります。

 

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1942年のヨーロッパの勢力図。青色は連合国、黄色は中立国。それ以外の灰色・濃い灰色の部分は枢軸国やその占領国を示しています。この勢力図を見ると、当時のナチスドイツの勢いはすごかったんだなぁと痛感します。

 

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囚人のある一日のスケジュールが紹介されていました。

「4時起床 → 5時15分点呼 → 6-12時仕事 →12-13時昼休み → 13時-18時30分仕事 → 7時点呼 → 9時就寝」

このルーティンから囚人たちが管理・制限の中で長時間の労働をさせられていたことがわかります。就寝前のわずかな休み時間に囚人達はチェスや読書、ポエムを書いていたと紹介されていました。また、毎日11時間半働いて7時間睡眠という当時の囚人の生活と現代の日本の働き方を照らし合わせて、色々と思うことがありました。。

 

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アウシュビッツで見たものと比べると、ここの有刺鉄線は一重で脆弱な印象を受けました。ダッハウ強制収容所では、展示の内容や説明がアウシュビッツよりも充実していて、わかりやすくプレゼンテーションされていました。死体の焼却炉やガス室の見学を含め、施設が運営されていた当時のリアリティがひしひしと伝わってきて、大変満足な訪問でした。

ちゅーす

 

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