ドイツ語試験A2-1に合格しました。

   

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ここ3ヶ月ほど、仕事の後に週2回のドイツ語コースに通っていて、先日、ドイツ語A2-1レベルに合格しました。

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A2-1は上の図の左から3番目で、少ない単語を駆使して簡単な日常会話・コミュニケーションができるレベル。英検に換算すると3級くらいで しょうか。仕事には英語を使っているので、ぶっちゃけドイツ語はあまり必要ないのですが、せっかくだからと興味半分で勉強しています。この後も継続して、 できればB1レベルまで到達できたらいいなぁ。

 

ドイツ語A2.1の最難所は、たぶん、不定冠詞ein+形容詞と定冠詞der+形容詞の変化。

例えば、英語で「その良いビール」は、定冠詞+形容詞+名詞で、"the good beer"。「その良いビールは冷たい」とか「その良いビールにレモンを入れる」とか「その良いビールを大量に飲む」とかの文章に変わっても、英語では常にthe good beerで変化することはない。

ドイツ語の場合、「その良いビール」は「the = das」「good = gut」「beer = Bier」と単語そのものは英語そっくりなのですが、この名詞の種類や用法によって、theやgoodが微妙に変化するので、そのルールを覚えなくてはならない。「そのビールは冷たい」ならば das gute beer、「その良いビールにレモンを入れる」ならば dem guten beer、「その良いビールを大量に飲む」ならば des gute beer といった感じだ。

 

名詞は男性、女性、中性、複数形の4種類。また、その名詞の用法(日本語で言うと主語なのか目的語なのか等)によって、1格から4格までの4種類がある。つまり、4×4の16種類。これを定冠詞バージョン(Definite article)と不定冠詞バージョン(Indefinite article)と形容詞のみバージョン(No preceding article)を覚えなくてはいけないので、下の表のように合計44種類。

Adjectives_table

テストでは名詞の性別が問題用紙に書いてあるので、この表を覚えさえすれば(それが結構大変なのだが)、筆記試験は難なくパスできる。ただし、 会話になると全く話は別で、「その良いビール」と言いたいだけなのに、「えーっと、ビールは中性名詞で4格だから・・・」とすぐ言葉に詰まってしまう。

 

ドイツ語と日本語の言語的な相違はほとんどないのだけど、要素を組み合わせて1つの言葉にするのはなんとなく漢字に近い気がする。例えば、speise(食事)にvor(前の)を付けたvorspeiseは、前菜。nach(後の)を付けたnachspeiseは、食後のデザート。vor(前)と mittag(正午)をあわせたvormittagは、午前。nach(後)を付けたNachmittagは、午後。

 

それにしても、クラスメートの外国人たちは文法が苦手で筆記試験の点数は悪くても、なぜか会話はうまくてペラペラと話している。嗚呼悲しき、われは詰め込み教育の敗北者かな。
ちゅーす。

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