在独日本人が選ぶ最もおいしいドイツビール
学生時代と仕事の期間をあわせると、ドイツに住み始めてから1年半が経とうとしている。そもそもドイツで留学や働こうと思ったのも、ビール好きが決め手になったと言っても過言ではない(いやいや冗談です)。これまでに試したビールは100種類以上になり、自分の好みにあったおいしいビールがわかってきた。そこで、これまでに飲んだもビールの中で、最もおいしかった市販のビールを選びたい。ドイツでは地域によって売っているビールの種類がかなり違うので、選ぶものは西・南ドイツのものに偏っていると思う。
ドイツには日本よりも多くの種類のビールがある。ピルスナー、ヘレス、ヴァイスビール、シュバルツ、エクスポート、ケルシュ、アルトなどなど。今回は、これらの中でも最も一般的に飲まれている、ピルスナー(日本のビールと同じ種類)とヴァイスビール(白ビール)、デュンケルビール(濃い色ビール)についてご紹介。
ピルスナー
Augustiner Hell アウグスティナー ヘレス
ミュンヘン最古の醸造所(なんと1294年から存在)、アウグスティナーのHell。独特な苦味や香りがなく、700年の歴史が作りだした洗練された味。ミュンヘンのオクトーバーフェストにも毎年出店しているので、行く機会があれば飲んでみて欲しい。最近日本でもオクトーバーフェストをやっているので、日本でも飲めるかも?
(注:ヘレスは南西ドイツ特有の苦味の少ないビールで、ピルスの弟分らしい)
ちなみに、自分の周りのドイツ人がこぞってNo.1だと言うのが、シュバルツバルト(黒い森)生まれのRothausのピルス。個人的にも結構好きで、おいしい部類に入る。西南ドイツのでは広く飲まれていて、スーパーでもよく目にする人気のビール。バーベキューをすると、誰か一人は必ずこのビールを持ってきている。
Rothaus Pils ロットハウス ピルス
ヴァイスビアー(白ビール)
ヴァイスビアー(Weisbeir)は英語に直すとホワイトビール(white beer)。つまり白ビールのことである。小麦麦芽を使って作られたまろやかなビール。
フランチスカーナー ヴァイスビール franziskaner weissbier
日本のビールとは全然違う濃厚さ、そしてバナナのような甘い香りに、最初に飲んだときは衝撃を受けた。おみやげとして白ビールを買って帰ったところ、うちの両親はあまり好みではなかったようで首をかしげていた。笑 恐らく、日本にあるような普通のビールとは全然違うものなので好き嫌いがハッキリわかれるのと思う。
ドイツ料理との相性がよい。(逆に、中華料理との相性はイマイチ)
また、白ビールは大量に飲むと次の日に頭が痛くなるのだが、ドイツ人の友人は寝る前にアスピリン(日本ではバファリン)を飲むといいぞ、と言っていた。本当かどうかわからないが、確かに起きたときにスッキリする気がする。ドイツ全土で有名なビールなので、日本でも海外ビールのお店やドイツ料理の店でも見つけることができる。調べてみたら、Amazonにも売っていた。
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デュンケルビール Dunkel
濃い色のビール。Dunkelは暗い、ダークという意味。日本の黒ビールはシュバルツビール(= black ビール)なので、それとも少し違う味がする。
残念ながら、まだアウグスティナーのピルスやフランチェスカーナーの白ビールに匹敵するほどのデュンケルビアにはまだ出会っていない。
しいて挙げるならフランチェスカーナのロイヤル。
こちらは期間限定のFranziskaner Royal。分類上は白ビールらしいが、白ビールと黒ビールの中間の色。他のビールと比べると高価なプレミアム価格(といっても500ml 1本150円)だが、味も濃厚でおいしい。
ちなみにこれは世界一有名なビアハウス、ミュンヘンのホフブロイ(HofBrau)の黒ビール。
番外編:ドイツ以外のおいしいビール
もはやドイツのビールではないのだけれど、チェコのピルスナー・ウルケル(Pilsner urquel)は最も好きなビールの一つ。日本のビールと同じ種類なのに、より濃く・キレがある。さすがピルスナーの元祖チェコで、ビールの王様と呼ばれているだけある。
チェコ、ブルーノ(Brno)にて。
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好きなビールを列挙してみると、日本にも輸出しているようなメジャーなビールばかりになった。ドイツでは日本と違い、ビールの値段が500mlで50円~150円と、銘柄によって大きく異なる。今回選んだビールはすべて高い。というか、美味しくて人気のあるビールは概して高いようだ。せっかくなのでマイナーで安くておいしいビールを見つけたいのだけれど、なかなか見つからない。また一年後くらいに、マイナーでおいしいビールをまとめられるようにがんばりたい。
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