【ぶらり旅】台湾を自転車で一周してきた。

   

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2014年3月。自転車で台湾を一周してきました。総走行距離は1072km。

「何でしようと思ったの?」とよく聞かれるけど、動機は正直よくわからず「ただ行きたい」と思ったからと答えている。見知らぬ土地を旅したかった、台湾の隅々を見てみたかった、(現実的な距離で)自転車旅行してみたかった。強いて言うならこの3つなのだけれど、実際、答えに窮するほど動機はぼんやりしている。

台湾はオランダ、清、日本、中華民国によって支配されてきた無主の土地で、過去50年間は日本の一部として存在していた。過去の海外領土にして親日国、高齢の方は今でも日本語を話せる、などの話を聞いて台湾に新鮮な興味をもった。

実際、これまでに自転車で旅行なんてしたことはなかったし、ましてや海外に行くことなど考えたことがなかった。準備にバタバタしたり、空港でドキドキしたり、アクシデントに見舞われたり、自転車を漕ぎ続けてしんどい思いをしながらも、普通の旅行にはない体験ができたと思う。この記事では、台湾を自転車で一周したときの記録、思い出、雑感を統括的に簡単にまとめたい。

台湾へ行く前の準備

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■ 概要

  • 期間: 11日間(うち1日は休憩)
  • 総距離: 1072km
  • 一日あたりの走行距離; 約107km/日
  • スポンサー: モンベルチャレンジ支援プログラム

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コースは写真のように、台湾の海岸線を反時計周り。台湾は日本とは反対で右側通行なので、海がよく見えるという理由で反時計周りにした。実際、右車線の方が海外線の写真をきれいに撮れることが多く、反時計回りにして正解だったと思う。この期間中は、高雄で観光した1日を除いて、平均して1日あたり100kmを走っていた。

■ 台湾の気候・景色

 

・3月は10-20℃くらいで、天気はほとんどくもりだった。自転車に乗るには最高の気候だが、もう少し晴れてると景色がきれいだろう。
・台湾の西側は中国に近いため大気汚染がひどい。そして国道沿いは同じような景色が続く。西側はあまり楽しいものではなかった。
・台湾の東側は自然が多く、景色が素晴らしかった。ただし、コンビニが70km程ない区間があるので水・食料の準備が必須。
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第二の都市、高雄にて。

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池上郷の花畑。
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花蓮と南澳の間の道は記憶に残る絶景だった。ただし、自転車レーンのない山道で危険。

 

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残された神社の鳥居とセブン-イレブンの風景はほとんど日本のよう。

 

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日本統治時代から残る温泉が今も営業していた。しかも行った日はたまたま無料で開放されていた。

■ 台湾についての雑感

・治安は外国の中ではトップクラスで良いと思う。治安面では身の危険を感じることはなかった。
・一方、最も怖かったのが野犬。ときどき追いかけてくるので全力で逃げるしかなかった・・・
・台湾の人は親切で親日、というのは本当だと思う。
・ホステルのスタッフや観光地の人はだいたい簡単な英語が話せるが、基本的に英語はあまり通じない。ご高齢の方(特に東部)は日本語が話せることがある。最後の手段は筆談とボディーランゲージ。
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台湾・上海・日本のミックスルールで大富豪をした。
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池上郷の弁当屋のおばちゃん。日本語がうまかった。
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高雄の夜市にて。

■ 宿泊

  •  人の家
  •  テント
  •  ホステル
人の家、というのはホストを探せるCouch Surfingでリクエストを送り、承認してもらった家に泊めてもらった。実際、泊めてくれたホストが別の友人を紹介してくれたので、ホスト探しに苦労することはなかった。ホステルはちょうどこの時期、人が少ない期間だったようで、3泊中2泊は6人部屋を一人占めしていた。ホステルの宿泊費は一泊450-550NT程度(1800円前後)。
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花蓮のホステル。非常にきれいでいい感じ。
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台湾は一年を通して雨が多い。雨が振りそうな日は公園などの屋根の下を見つけて、テントをはった。重いテントや寝具を持ち運ぶのは正直どうかと思ったが、雨が降った時に「今日はもう泊まって、明日がんばろう」と予定を変更できたので、まあ結果オーライだったと思う。

■ お金

12日間の滞在にかかった費用は以下のとおり。
飛行機往復チケット: 約50,000円
滞在費の合計: 約50,000円
空港でオーバーサイズの自転車を預ける費用:10000円
(行き10000円、帰り0円。なぜか帰りは請求されなかった)
合計  11万円

自転車に乗って旅しているときは一日に四食とか食べていたので、滞在費のほとんど食費に消えた。自転車で6時間走ると2100キロカロリーほど消費するためで、もちろん普段はそんなに食べません。あとは宿泊費やマッサージに行ったり、観光したり。物価は日本の7割くらいの印象で、他のアジア諸国に比べると物価はそこまで安くない。

■ 台湾自転車一周の記事





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