はじめてのSSH。Puttyを使って自宅からCENT OSをリモート接続。
近年、パソコンの計算能力の向上やソフトの普及により、材料の実験屋さんでも計算化学を行うことがかなり一般化したように思う。実際に最近の材料化学系の論文では、密度汎関数法DFT等の第一原理計算や原子動力学法MDを行って、実験結果と比較する、というパターンをちらほらと目にする。今回は自宅から計算機をリモートで扱うために、リナックス初心者の自分があれこれと接続の準備をしたので、手順を忘れないようにメモしておく。
CENT OS側で準備
まず、以下のコマンドを打ってみる。
$ sudo -s
この後にパスワードを要求されて入力してみるも、「Mukai is not in the sudoers file. This incident will be reported.」と表示されて弾かれてしまう。がーん。返された文章には、「あなたユーザー権限ないでしょ。今回あなたがやったことは報告させてもらうからね」と書かれている。なんというツンデレ設定。
この記事を見ると、どうやら見事に初心者の罠にはまったらしく、自分はsudoユーザーではないためsudoができなかったらしい。sudoユーザーとなるには、まず以下のように入力し、パスワードを打ってrootをとる。
$ su - root
次に、/etc/sudoersをvisudoコマンドで編集する。ここでviコマンドで編集すると、編集を間違えた場合に致命的なエラーが生じるという別の罠がある。よって、初心者の自分はviを避け、visudoを使って編集を行った。
[root@localhost ~]#$ visudo
このvisudoコマンドでsudoersの中身が表示される。
$ ## The COMMANDS section may have other options added to it. $ ## $ ## Allow root to run any commands anywhere $ Mukai ALL=(ALL) ALL
編集モードに切り替えて、最終行のMukai ALL=(ALL) ALL を追記。「ユーザー名Mukaiにすべてのコマンドを使う権限を与える」という意味らしい。コマンドモードに戻って保存して終了。これが終わったら、exitコマンドでrootを抜ける。
この記事によると、Puttyを使ったssh接続をするためには、Open SSHをインストールする必要があるらしい。以下のようにyumコマンドでインストール。
$ yum install openssh
$ /etc/rc.d/init.d/sshd stop</pre> Stopping sshd [OK] /etc/rc.d/init.d/sshd start Starting sshd [OK]
OKが出てるので無事にスタートできたようだ。
Puttyを使ってssh接続
次は、windowsパソコンからCENT OSのリモート接続を試みる。まずはwindowsパソコンににPuttyをインストール。
接続先のIPアドレスを入力して、Openボダンで接続開始。真っ黒な画面にLogin as: と表示されれば接続は成功。後はユーザー名とパスワードを入力して接続完了。
あっさりと接続完了。これで家から計算機を操作できる。
ちなみに先頭の写真は週末に行ったバーデン・ビュルテンベルク州のBad Herrenalb。こちらには日本のような梅雨はないが、この季節は大気が不安定なのか、急に激しい雨が降ることが多くて、ふと日本のゲリラ豪雨を思い出す。
ちゅーす