ビール大国ドイツに住むと痛風になりやすいのか?

   

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「痛風」とは、風に吹かれただけでも痛い、という症状からつけられた病名。明治くらいまで日本にはなかった病気で、食事の欧米化によってもたらされたと言われている。

その主な原因と言われるのがビール。下の表を見ても、確かに他の酒類とくらべて、ビールはプリン体濃度が圧倒的に高い。しかも、焼酎・ワインなどと比べてアルコール度数が低いので、飲む量が多くなり、更に影響力が強そうだ。

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出典: 日本栄養士会

最近日本ではプリン体カットの発泡酒が売られているが、ここドイツにそんな親切な商品はない。気になったので、ドイツにいるとビールで痛風になりやすいのかを調べてみた。

痛風の原因と言われる、プリン体の摂取量(mg)は「濃度 (mg/ml)」と「飲む量 (ml)」のかけ算。なので、別々に見てみる。

 

ドイツビールはプリン体が多く含まれるのか?

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このサイトによるとドイツビールのプリン体は100mlあたり、

  • ピルス:5 mg
  • エクスポート:5 mg
  • ケルシュビール:2.5 mg
  • ヘフェ・バイツェンビール(白ビール):6 mg
  • ヘフェ・クリスタルビール:4 mg

となっている。

一方、日本のビールに含まれるプリン体は100mlあたり、4~7 mg。

従って、日本のビールと比べても濃度はそれほど変わらないようだ。ほっ。

 

ドイツにいると飲む量は多いのか?

平均すると、ドイツ人は日本人の倍以上のビールを飲んでいる。なんたって、値段が安いから。日本のスーパーで500mlのビールは300円くらいだと思うが、ドイツのスーパーでは安いビールは同量でも60セント(80円くらい)とかで買えてしまう。「ドイツでは水よりビールが安い」というのは都市伝説かネタかと思っていたが、実際にミネラルウォーターの方が高いことがあってほんとビビる。ただし、安いビールは基本的に地雷なので買わない方がいいっす。

 

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ビアホール(ブロイハウス)にて。ハッピーアワーになると、1リットルビールがたった3ユーロ (約400円) ・・・

 

まとめ

痛風の原因となるプリン体の濃度は日本のビールとあまり変わらないので、実際、問題となるのはその量。そろそろドイツに来て1年が経とうとしてるので、ビール安いぜヒャッハーという気持ちを落ち着かせつつ、ワインとか別のものに移ろうかと・・

 

 

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