続・ドイツと日本の電気料金を比べてみた。結果は・・

   

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あけましておめでとうございます。寒い寒いとアパートの扉を開けて、郵便受けを覗きこむと電力会社SWKからの封筒が入っていました。

ドイツの電気料金は毎月、使用量に関係なく電力会社に一定額を払っていて、これよりたくさん電気を使うと追加の請求がきて、これより少ないとお金が返ってきます。今回は毎月の支払いよりも少し多く電気を使っていた(冬が寒かったせい?)ので、月末までに追加で3000円ほど振り込んで下さいと来ていました。

前回と比較すると、去年2016年に使った使用量・料金はこんな感じでした。

2015年 2016年
年間使用料 986 kWh 1106 kWh
月間平均使用量 82.2 kWh 92.2 kWh
月間電気料金 30.3 € (3940円*) 30.6 € (3672円**)

*1€=130円で計算

**1€=120円で計算

 

今回の1ヶ月の電気代ば平均30.6ユーロ(3672円)でした。去年と比べると少し電気使用量が増えましたが、円高のおかげか電気料金は去年とほとんど同じくらいになりそうです。

去年と同じように、東京電力の電気代計算サイトを使って比較してみました。条件は基本的に前回と同じです。

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もし東京に住んでいて同じ量の電気を使ったとすれば、電気代は2391円らしいです。約1.5倍ドイツの方が電気料金が高く、一ヶ月の支払いでは1300円くらい(年間15600円)の差があります。

 

また、請求書にはどの方式で何%発電されたかがわかるように、ドイツの電力構成が書いています。

 

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たった1年なので電力構成にそれほど大きな変化はありませんが、特筆すべきは去年よりも再生可能エネルギーの割合が約4%も増えていることです。環境負荷の低い天然ガス発電を残しつつ、徐々に減らしてゆくと宣言していた石炭と原子力は少しだけ減ってきています。この1年間だけにフォーカスするならば、ドイツ政府が進めるエネルギーシフトに向けて理想的に推移してるのではないでしょうか。

ドイツは遅くとも2022年までに「脱原発」を実現する計画ですが、もしこのペースで再生可能エネルギーの割合を増やせれば、あと5年で原子力を代替できるのかもしれません。さすがドイツさん、有言実行ですな。一方で、安定したベース電源を失うことで、隣国との送電網の強化やバックアップ電源の整備がなんかが大変そうです。もしお隣さん(フランスとか)で極右政党が台頭してEU離脱したら、と考えるとちと不安になりますが。

ちゅーす

 

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