無政府状態のスペイン・マドリードにやってきました

   

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スペインのマドリードにやってきました。今回は出張なので、普通に朝から夕方まで働いています。

ドイツと比べると気候や食べ物が日本に近くて、住むにはとても快適です。オフィスでは廊下や隣の部屋から笑い声がよく聞こえてきて、かなり和やかな雰囲気です。

 

平日は仕事があってまだあまり観光はできてませんが(マドリードは観光地が少ないらしいですが)、三大美術館(プラド美術館、ソフィア王立美術センター、ティッセン=ボルネミッサ美術館)には行こうと思っています。これらの施設は夕方(18時以降とか)に行くと入場無料になるらしいので、仕事が終わった後に見に行くつもりです。

既にソフィア王立美術センターに行きましたが、ピカソの「ゲルニカ」は予想よりも大きく、驚きの迫力でした。同じ部屋に飾ってある、ゲルニカの作業工程・進捗もおもしろかったです。作業途中で増えた・消えた登場人物がいたのですね。

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マドリードの中心部 Sol(若者が多いので新宿・渋谷のような感じ?)。同じヨーロッパ内と言っても、夜遅くまでガヤガヤしていて街の雰囲気ががらりと違います。人がとても楽しそうです。

 

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マドリードの中心部のレティーロ公園にあるクリスタルパレス(水晶宮)。鉄骨とガラスで建築されたシンプルで美しい宮殿です。残念ながら現在は工事中で、中にはいることは出来ませんでした。

 

街の様子はこんな平和な感じですが、実は2015年12月からスペインは無政府状態らしいです。

ことの経緯は複雑なのですが、すごーく簡単にまとめると、

  • 経済危機の後、従来2大政党に加えて新興2政党が台頭
  • 単独過半数が無理、だけど連立交渉もうまくいかない。故に首相が決まらない
  • 2016年6月に2回目の再選挙するも状況は変わらず

みたいな経緯があって、現在の混乱に至ったらしいです。

職場レベルでは研究予算で高額な装置が買えない、旅費が申請できない、新しく職員・博士学生が雇えないなどの問題があるらしいです。それでも、職員の給料も普通に支払われていて、意外となんとかやっているので不思議な感じがします。コーヒータイムに政治の話題になると、各々熱くなって不満を口にしていますが。

こんなゴタゴタと比べると、日本の状況が遥かによく見えます。次の総選挙(3回目)は12月のクリスマスの日に行われるらしいですが、どうなることやら。

ちゅーす

 

参考サイト

 - Life, スペイン