ドイツ職場の食堂で日本食フェア開催。が、しかし・・
今週1週間は職場のKITで日本食フェア「ASIA NOODLES in JAPAN(日本におけるアジア麺)」が行われました。これは1週間にわたって日本食を提供する企画で、3年以上現在のドイツの職場にいますが、こんなにも日本食が食べられるのは初めてのことです。
上の写真は配られていたフライヤーです。提供予定の料理一覧を見ると、醤油ラーメン、照り焼き、とんかつ、蒲焼きと書いていたので、しばらく口にしていない日本食に心踊り、和食ブームやクールジャパンもこんなドイツの奥地にまで届いたかと思ったものです。
が、しかし、下の写真を見たらわかりますが、とてもガッカリな内容でした。
最初の期待を返して欲しい・・
月曜日: Shoyu RAMEN(醤油ラーメン)
ラーメンの器よりも大きい巨大チャーシュー3枚と完熟卵、醤油スープに入ったラーメンです。やはりドイツ人好みなのか、麺は博多うどんも驚きのふにゃふにゃ加減でした。豚ステーキとスープと言ったほうがしっくりくるサイズ感ですが、思ったよりも味は悪くありませんでした。(今思えばこれが最も日本食っぽかったかも)
火曜日: Chikin TERIYAKI (照り焼きチキン)
痛めた鳥肉に照り焼きソースをつけたもの。麺は中華インビスの焼きそばに近く、よくある中華ソースのがしました。
まぁ味はそんなに悪くなく、可。隣にあるのはサイドディッシュのイモ焼きです。
水曜日: TONKATSU Daizu(大豆とんかつ)
トンカツなのになぜか豚肉が入っていないという、衝撃の挑戦作。ベジタリアン料理なので、豚肉の代わりに大豆を使っています。
大豆横にあるのはワサビソース、麺はキノコヌードル(Pilznudlen)と書かれていたがそんなのあったのかいという感想しかありません。
同僚から「これは日本の北部の料理か、それとも南部の料理か?」と聞かれるも、多分「日本の海の向こうの西側のどこか・・・」としか答えられず。
ドイツはベジタリアン料理に長けているので、見た目ビミョーですが味は普通でした(でもトンカツ食べたかったなー、トンカツ)。
木曜日: Pork TOGARASHI (豚とうがらし?)
ついに存在しない日本料理が登場した木曜日。ぶたとうがらし。どうしてこうなった。
具なし即席ラーメンに豚肉を乗せただけ、という料理と呼べるかどうかも怪しいものでした。
味はいつもの醤油+ウェイパーのような味。
金曜日: KABAYAKI (蒲焼き)
最後にもう一つ、興味深い料理が登場しました。鮭の蒲焼き。「蒲焼き=鰻」という既成概念をぶっ壊す作品。
しかもその蒲焼きがうどんの上に乗っているという、ウルトラCのコンビネーション。
たべてみると、予想通り普通の鮭の塩焼きと中華麺でした。1週間お疲れ様でした。
日本のテレビで「海外で和食がブーム」などの内容を目にしますが、それはパリやロンドンなどの都心の一部の話で、まぁ実際はこんなものなのでしょう。
同僚は「日本食もなかなか悪くないねー」と言って食べていましたが、「いや大分違うんだけど・・」と思いながらも、何とも言えない気持ちになりました。中華レストランでなんちゃって料理があるのはよくあることですが、大学の食堂で日本の料理と銘打って企画するなら、もう少しオリジナルに忠実なものを提供してほしいものです。今度フランクフルトに日本食食べに行きますかな。
ちゅーす